ロックのシンガポール

2016年4月から旦那さんの仕事の都合でシンガポールへ。シンガポールで暇を持て余した結果、私が体験したシンガポールブログをはじめてみました。

シンガポールのカラス事情

シンガポールへ移ってから直ぐに、道で見かける可愛らしい鳥に目がいった

クチバシと足が黄色で身体は黒い

大きさは雀より大きく、ヒヨドリより少し小さい

何より動きが凄く可愛いのだ

ピョンピョンと飛び跳ねながら移動する

日本では見かけた事がない


シンガポールに12年住んでいる日本人の友達に

「あの鳥が可愛い」

と伝えると、普段穏やかな彼女が言った

「あの目障りな鳥が?」

目障り...彼女の口から出た衝撃の言葉だった

あんなに可愛い鳥を目障りと言うのだから、よっぽど訳があるんだろう


あれから1ヶ月

毎日シンガポールの街を散歩している私は彼女の言った言葉の意味を知る


(よく見ると屋根にとまっているよ)

この鳥の名前は「マイナバード」

名前もなんだか可愛らしいのだが、とんでもなくイタズラな鳥だ

シンガポールには至る所にフードコート(フォーカーと言います)があってね

そこには必ずマイナバードがいます

日本だったらその存在は鳩だったりするんだけど

人間の食べ残しを狙って飛んで来る

ちょっと席を離れた隙に、置いておいた食事を盗まれたりする訳だ

落ちている物を食べるのではなく

お皿から盗んで行く


1度なんてショッピングモールの5階にあるフードコートでマイナバードを見た

私がタイのフォーを扱うお店でフォーを購入し、テーブルで食事中の出来事

頭上を何かが横切った

「まさか...」

2羽のマイナバードがあちこちのお皿を物色していた

建物の5階にまで姿を現す

その時だった

私が購入したタイ屋さんの厨房にマイナバードが忍び込み、

仕込み中のチキンをステンレスボウルから奪って飛んでいった

「!!!!!!!!!」

思わず私のフォーを見た

間違いなくこの中に入っているチキンと同じ...

店員さんは何事も無かったかの様に、チキンを厨房の奥へ移動させていた


なんたることだ

彼女が「目障り」と言った理由はこれだったのか


マイナバードは夜になると日本のムクドリの様に街路樹で眠ります

大きな鳴き声と大量のフンを歩道へまき散らす

なんてこったい


とにもかくにも、このマイナバードの天敵がシンガポールに居ない事が問題である


天敵=カラス


何故かシンガポールにはカラスが居ない

いや、居ない訳ではない

実際私は昨日オーチャード(銀座みたいなところ)でカラスを見かけた訳なんだが


どうやらシンガポールではカラスを撃退すべく

政府の依頼でショットガンで射殺しているそう...

おおおおおおお(汗)

何も殺さなくても


カラス=不衛生

カラス=悪いイメージ


主にそれらが原因でカラス撲滅に取り組んでいるそう

がしかし、オーチャードには時々カラスが飛んでいる

あの繁華街で射殺?

そんなのどう考えても無理な話である

それ故、時々カラスの姿を目撃する訳だ


その天敵カラスが劇的に少ない事で、マイナバードは我が物顔でシンガポールを飛び回っているってことね



see you lah